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B!コメントする  2011-10-31 17:55:00 by old

Codeigniterがライセンスを変更するかもしんない

Codeigniterというとただいま人気急上昇中のフレームワークなわけで、
この脆弱性倶楽部自体もCodeIgniterで作られています。

緩い制約や自由な感じがあって、覚えるのが苦手な私にとって非常に重宝しているんですが、いまこのフレームワークでライセンスの変更が話題となっております。

私はお箸の国の人なので英語はさぱ~りなんですが以下にライセンスの変更がコミットされています。

https://github.com/EllisLab/CodeIgniter/commit/f4a4bd8fac188ebc9cda822ffc811c218fd92b45

これは今のCodeigniterで採用されているライセンス形態をOSLに変更するというものです。
これはまだ決定ではないですが、もし採用される場合はCodeigniter3.0から適用されるとのことでちょっと目が離せません。

ライセンスに疎いのですが、元々のCodeIgniterのライセンスは以下になります。

http://codeigniter.jp/userguideja/license.html

これに対してOSLには以下の特徴があるようです。

コピーレフトなライセンス

とのこと。
[http://www.opensource.org/licenses/OSL-3.0]には以下の文言があります。

c) to distribute or communicate copies of the Original Work and Derivative Works to the public, with the proviso that copies of Original Work or Derivative Works that You distribute or communicate shall be licensed under this Open Software License;


これをGoogle先生に翻訳してもらうと
オリジナル作品や、配布または通信する派生成果物のコピーがこのオープンソフトウェアライセンスの下でライセンスされなければならないという条件で、公共のためにオリジナル作品のコピーや派生成果物を配布したり、通信するために;


となっています。ちょっと文節が怪しいですが、要は

派生物やオリジナルで作ったものが、そいつらと通信したりする場合はそれもOSLでライセンスしないといけませんよ~

ってことになります。
今まであまり気にしなくてもよかった、ソースの公開なんかが非常に微妙になってきます。
さらに読んでいくとOSLとGPLは非互換である内容が読み取れます。

これは判断が難しいところで、公開をするにあたっては矛盾が生じる場合があります。
その為、今回の変更が採用されると非常に使い難いものとなってしまいます。

EllisLabがどんな意図でこのような変更を検討しているのかは不明ですが、ライセンスの変更によってはかなりの広範囲に問題が波及するかもしれません。
というか波及すると思います。CodeIgniterで商材を扱うようなものを作成している場合はライセンス上の問題からフレームワークの変更という大作業が発生します。
またそういった必要がない場合であってもCodeIgniter2.x系から3系へのアップデートは出来ないというものが多数出てきた場合、セキュリティ的にも動作的にも非常に歓迎できないものとなってしまう可能性があります。

 結構というかかなり大きな問題に見えるのですが、そんなに盛り上がってないようなのでちょっと書いてみました。

 こちらのユーザーボイスに「http://codeigniter.uservoice.com/forums/40508-codeigniter-reactor/suggestions/2344554-gpl-compatible-non-copyleft-popular-licesne」というのが有りましたので、OSLは困るという人いたら投票してみてください。


CodeIgniter  

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