昔から言われているがIT業界は客先常駐が多い。
別に多くてもいいんだけどこれは働きに見合った給料にはならない、いわゆる「IT土方」と呼ばれるものになる。
ぱっと見で派遣との差はあまりないが、しいてあげるなら身分が保障されている派遣というのが近いかもしれない。
実際に大部分が客先常駐になるが、これは厚生労働省なんかのデータでも公表されている。
少し古いが今もあまりこの比率は変わっていないと思う。
これを見ると8割とかが客先になっていて、10人中2人程度しか自社の仕事をすることが出来ない。
とは言え保守や運用までを自社内で完結出来るところはほとんど無いので、出来る人を呼んで仕事してもらうというのは別に間違っていることではない。
これのメリットデメリットはあるが、大きい流れで見た場合は全体的にゆるやかな衰退を辿る構造だと思っていて、もう一歩の資金や労力を出し惜しんだせいで現状の業界になっているんだと思っている。
もう少しだけがんばってラクをするための機能や、もう少しだけがんばって時間をかければ保守や運用を自動化出来てその分を別のことに費やせるのにと思うことがとても多い。
もちろん保守や運用だけでなく、機能追加や改善など本当にもったいないと思いつつ作ったりすることもある。
自分は底辺プログラマーではあるけど、それなりに危機感があってアレコレとやってみてはいるものの、実際の業務に繋がることがだんだんと少なくなってきた。
多様化や細分化が進んで個人ではどうにもならなくなってきた点が多く、さらには業界の構造や景気の影響を受けての衰退などもあって先を見ると暗いが、仕事があってご飯を食べることが出来ているというだけでも恵まれていると考えて日々を過ごしている。
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