なぜこれを書いているのかは自分でもよく分からないけど書き出してみる。
私は本業を持っている週末フリーランス(かれこれ7~8年になるかな)ですが、一生懸命がんばれば現在の本業を辞めてフリーランスとして生きていくことは出来るんじゃなかろうかとは思います。
しかしそこに踏み出さないのは以下の3つの理由に集約されます。
これに尽きます。
単に時間の使い方や処世術が下手くそと言われればそれまでなんですが、私自身は汎百の一般人なわけで、世の中で取り上げられるGoogleやAmazonの天才エンジニアとは対極の位置にいます。
本業以外にも副収入がちょっとあるだけでもかなりマシなほうだと思っています。
とは言えこれを維持していくのもそれなりの労力が必要になってくることや、新しいお仕事を探したり確定申告など様々な作業が発生するわけで、それを考慮すると第3者からは儲かっているのか怪しいと思われる部分もあるのかもしれません。
まず仕事を取ってくるのが難しいという点においては、現在はよくクラウドワークスやランサーズに代表されるもので探せばいいという話もあるかもしれませんが、あそこは既にレッドオーシャンになっており低価格攻勢や独自に連絡を取って直接依頼を受けるなどで血で血を洗う地獄になっています。
途中で案件をよく取り下げるところや見積もり取るだけ取って無反応などの案件や依頼主はそれなりの割合が多分、肌感としてまぁそういう感じも含まれるかと思っております。
最初はそこから実績を~という人もいますが何もないところから始めるとコンビニの時給の方がマシという中に放り出されます。
スキルが~という人もいますが、サイトに出ている依頼とスキルが一致することはなかなかなく、幅広い経験を持ってカバーするか、一致するものが出てくるまで根気よく待った上で価格競争などに入っていくという状態です。
中には新しいスキルに挑戦しつつお金がもらえるという感じで引き受けて、依頼をダメにするという事案もちょくちょく聞くことがあり、依頼主の方も応募者の選定は一線を引いているところもあります。
悪質なものの中にはアクセス情報などを独占して更新や追加は必ず自分じゃないと出来ないような形にする人や着手金だけ持ってトンズラする人も実際に見たことがあります。
たまに提案の仕方が~という人もいますが、よほどのことがない限り依頼主は安く仕上げたい(もしくは上記のようなことから)わけですので、提案内容がある程度見栄えが良ければ「安い方」を選択していきます。
ある程度の数の依頼をこなしていくと追加機能をつけたいとか、新しい案件などを依頼したいといったものの出てきますが、そこに行くまでにはかなりの厳しい道のりになります。
友人知人や関係者から仕事を取ってこれる人はまた別のお話にはなりますが、永遠に続くわけではないのでいつかは探さないといけない日がやってきます。
次に「仕事の切れ目」ですが、何もないと収入が減ることや、次が見つかるまでを考慮すると無収入になるので、その間の精神の安定を保てる自信はありません。
まだ本業があるから大丈夫ですが、実際のところ本業があっても仕事が切れると収入が下がるので不安になります。
これがフリーランス1本で契約の切れ目が来たりしたら、不安で夜も寝られないかもしれません。
そういう時は学習時間が出来たと思って学習でもしながら探せばいいというかもしれませんが、減っていくお金、見つからない仕事、常に仕事のことが頭の隅にあり落ち着かない状況で思うようなパフォーマンスが出せるかどうかは怪しいです。
そうならないように並行して複数の案件を受けておくんだよって声が聞こえてきそうですが、そんなにうまくいかないことの方が多いです。
むしろ複数受けてほかの案件に影響出たら困るので調整が難しいところです。
学習時間についても同じで平日は本業で週末はフリーランスとなるとなかなか時間が厳しいです。
平日の夜があると思われるかもしれませんが、すべての時間を学習にあてれるわけではないので思うようなペースで進みません。
もともと向いてないというのもあるかもしれませんが、2足の草鞋というのはカッコよく見える部分もありますが余暇を使って金銭を生み出しているので、余暇が減ればそれまでそこで補っていたものが出来なくなるのはしょうがないかと思います。
私自身も時間の効率化など言われていることはさんざんやってきました。
汎百な私にはどれも難しく新たな時間を効率的に生み出すということには至りませんでした。
一部で言われていたショートスリーパー的なものやタスクの分割や世に出ている管理術など片っ端から試してみましたがダメでした。
とは言え仕事の波はあるもののなんとか続けてこれているのは本当に運が良いことや、関わってきた人たちに恵まれているからだとよく実感します。
最終的には「人」とのつながりが本当に重要なんだなと実感することが、年を重ねるごとに増えました。
適当に書いてきましたが何がいいたいかというと、自分でもよく分からなくなってきたんですが、世に出ているITフリーランスはそんなにラクでもないしキラキラもしてません。
結局のところは人対人なので何年も前に終わった案件に無料で追加機能を付けてほしいと言ってくる人もいれば、支払いが怪しい人、要望通り作っても満足しない人や関係ないことまで責任転嫁してくる人など実に様々な人に出会えました。
思い返せばよい思い出(とは言いませんが)と言えなくもないですが、こんなに大変な思いをして稼げるお金は想像しているよりはるかに少ないのでITフリーランスになりたい人は、自分で思っているよりも悲惨な領域に乗り出そうとしていることを自覚した上で血に染まった海に乗り出してください。
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